前回の記事ではRIBOTACについて紹介しました。引き続く今回は、同じDisney研から報告された進捗について紹介します。
以前のRIBOTACはRNase Lのリクルーターとして内在性リガンドである2′-5′ Poly (A)を用いていたため、核酸と中分子のコンジュゲートとなり物性面等に課題のある仕上がりとなっていました。
そこで今回彼らは、既知の低分子RNase L活性化剤(論文)をベースとして合成展開を実施し、2′-5′-Poly (A)に変わるリクルーターを見出しました。この新規リクルーターを使用したRIBOTACは、50 nMで50%までmiRNA-21を減少させることができました。
またこの化合物はin vivoにおいても10 mg/kgでmiRNA-21減少作用を示し、RIBOTACのさらなる可能性を示しました。
リクルーター低分子化の実現により、ぐっと実用化に近づきました。さらなる低容量化に向けた今後の研究進捗に期待したいです。
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